大きな懐で個性を受け入れてくれる。
   だから失敗を恐れず前に進める

仕事に情熱を持った上司とひたむきに頑張り続ける部下。
社内にとどまらず、時には公園で営業論を語り合うことも。
そんな二人が抱える、お互いへの想いに迫りました。

※内容は取材当時のものです
  • TAKAYA OKAHATA
    • NAME:
      岡畑 隆也
    • DEPARTMENT:
      業·西日本
    • JOINED YEAR:
      1993年入社
  • YUTARO KUBOTA
    • NAME:
      久保田 悠太郎
    • DEPARTMENT:
      業·西日本
    • JOINED YEAR:
      2020年入社
TOPIC

語り合うことで深まる絆

最初に、お二人の普段の業務と、関わりについて教えてください。

KUBOTA

課長とは普段からよく話しているのに、不思議な感覚です(笑)

OKAHATA

こんなに改まって話す機会はないからね(笑)私たちの所属する大阪営業一課は、航空・海上輸送を通じた貨物の国際輸送業務全般を担っています。扱う貨物は日本発着のものにとどまらず、海外拠点を複数お持ちのお客様であればA拠点からB拠点といった三国間での輸送も行っています。その中で私は久保田さんを含む現場担当への営業マネジメントが主な業務で、久保田さんが現場業務といった感じだよね?

KUBOTA

そうですね。私は既存顧客を中心に担当しており、お客様先を訪問し、ご要望に沿った輸送サービスの提案を行うことが主な業務です。岡畑課長には、お客様に対するアプローチ方法へのアドバイスをいただくことが多いです。

OKAHATA

それぞれが担当しているお客様に対して、しっかりとアプローチできているかを確認し、悩んでいる社員にはアドバイスをするようにしています。また、物流は時に輸送中の紛失や損害といった予期せぬトラブルが起きることもあるので、その際に担当社員やお客様をフォローすることも私の役割です。

KUBOTA

営業で悩んでいる時、会社近くの公園で相談に乗っていただくこともありますよね?(笑)いつも私が思いつかないようなアイデアをくださるので助かっています。

OKAHATA

そうだね。久保田さんが入社して間もない時から帰り道に公園に寄って、営業についての意見交換をして帰るみたいなことをやっているね(笑)

KUBOTA

いつも課長から営業に関するアドバイスをいただくたびに、本当に熱い方だなと思っています(笑)

TOPIC

突如告げられた顧客内駐在

ありがとうございます(笑)では、次にそれぞれの第一印象を教えてください。

OKAHATA

久保田さんの第一印象は、元気が良く、ハツラツとした立ち居振る舞いで「クラスの人気者」といった感じ。配属初日から今も変わらず、オフィスに入ってくる時は誰よりも元気だから、久保田さんが来た時は一瞬でわかる(笑)あと、周囲への気配りもできて、本当に好感度が高いなと思っている。

KUBOTA

ありがとうございます!少し照れますね(笑)岡畑課長の第一印象は、優しそうな上司でした。正直、配属日まではすごく緊張していたんです。そもそも社会人が何かわかっていなかったですし、上司や先輩が怖かったらどうしようと思っていました。なので、少し安心しました。

OKAHATA

よく初対面の人には怖そうと言われるけれど(笑)

KUBOTA

そうなんですか?(笑)僕は表情からすぐに優しい人だとわかりましたよ。それよりも配属初日に告げられた「顧客内駐在に行ってもらう」という言葉に度肝を抜かれて、頭が真っ白になったのを覚えています。当社でもお客様先への駐在は稀ですし、それを一年目に経験するなんて。駐在先で何をするのか想像もつかず、まさに晴天の霹靂でした。

OKAHATA

着任したと思ったら、転勤になるみたいな(笑)実は久保田さんが配属される前に新入社員の顧客内駐在を決めていたんだ。企業の顔としてお客様先に送り出すことで、営業担当として必要なスキルを早くから学べると考えた。実際に久保田さんと接する中で、「久保田さんなら大丈夫」と確信したよ。

KUBOTA

正直、駐在当初はわからないことばかりで、戸惑う毎日でした。しかし、お客様と近い距離で仕事できたからこそ、フォワーダーという仕事の大切さを学ぶことができたと感じています。また、お客様が私を自社の新入社員のように可愛がってくれて。社員を大切にする当社だからこそ、駐在先選びも入念に行っているのだと実感しました。

OKAHATA

お客様から「久保田さんはよくやってくれている」という言葉を聞いた時は、本当に嬉しかった。「一年目で送り出して良かった」と心の底から思ったよ。

KUBOTA

今振り返ると、本当に貴重な経験をさせていただいたと感じています。

TOPIC

利益よりも大切なもの

お二人の中で、何か印象に残っているエピソードはありますか?

KUBOTA

課長から一度だけ注意を受けたことが印象に残っています。あるお客様から依頼を受けた航空輸入案件で、出荷日の当日に貨物に国連規格での危険品が含まれていることが発覚しました。そこで、課長に相談したところ、急いで出荷をとめるように強く注意を受けました。

OKAHATA

それは覚えているよ(笑)久保田さんから相談を受けて、お客様の製品分析表を見てみると、その中に国連規格で危険品に指定されている製品番号が書いてあって、何がなんでも出荷をとめるように指示をした。とめなければ、お客様や当社への損害請求だけでなく、最悪の場合には航空機が爆発して、死者が出ることも想定した。

KUBOTA

事態が判明したのは、フライトの数時間前で航空機に貨物が積み荷されようとしている瞬間でした。加えて、現地空港に当社の社員はいないため、とめることはほとんど不可能だと思っていました。けれど、課長の言葉を受けて、現地の拠点まで電話し、出荷寸前で危険品を抜き取ることができました。

OKAHATA

本当にギリギリだった。人の命に関わることを、絶対に最優先にすべきだと考えたんだ。お客様の期待に応えるというフォワーダーの使命は、輸送を通じて社会に貢献するという前提のうえでこそ成り立つ。それを考えた時、何がなんでもとめないといけないと思った。

KUBOTA

新規で依頼をいただいたお客様だったこともあり、何としてでも案件をやり遂げ、関係性を構築したいという目先の利益で一杯でした。しかし、そのまま進めていたら利益どころか、お客様や当社が事業停止処分を受ける可能性もあったと思います。自分の未熟さを痛感した出来事でした。

OKAHATA

久保田さんの新規案件に対する想いもわかる。しかし、フォワーダーの仕事は利益だけを追求してはいけない。貨物に関わるすべての人の安全が第一優先。そのことを知ってもらうために、注意をした。

KUBOTA

目先の利益よりも大切なことを学ばせていただきました。今でも感謝しきれません。

TOPIC

会社を支えるヒーローに

最後に、お互いへのメッセージをお願いします。

KUBOTA

改まると恥ずかしいですね(笑)日頃からご指導・ご助力いただき、ありがとうございます。配属直後、課長からいただいた「私もあなたも対等な一人の営業担当」という言葉は今でも大切にしています。

OKAHATA

懐かしいね。それは私が後輩を指導する時に最も大切にしていることで、社員一人ひとりが持つ個性を少しでも活かしてあげたいと思っている。短所を直すのも必要だけれど、それ以上に長所を伸ばすことを意識してほしい。そうすることで、その社員の強みが活きるようになる。組織としても、強みの異なる社員が多い方が良いと考えている。

KUBOTA

たしかに、今振り返っても悪いところを直せと言われたことは一度もないですね(笑)あの言葉のおかげで、自分の個性を前向きにとらえられるようになりました。

OKAHATA

久保田さんの一番の魅力は、社内外問わず何かを発言する際、必ず自分の意見を付け加えて話しているところだと思う。

KUBOTA

自分の考えを否定されないとわかっているからこそ、意見を発信しやすいんだと思います。自分の考えを上司や先輩に伝えてみて、客観的な意見をいただくことで、自分の考えが正しいかを判断するようにしています。そうした風通しの良い環境に救われています。何を言っているんだと思われている時もあると思いますが(笑)

OKAHATA

自分で感じたことをもとに意見を発信するということは大切にした方が良い。その長所は、後輩にも伝えていってもらいたい。そして、これからは扱う貨物量の多い大手顧客の案件を担当することで、営業担当としての知識や経験を積み重ねてほしいと思っている。

KUBOTA

お客様に自分ならではの価値を提供できる担当になるため、着実に知識や経験を重ねていきます。正直、お客様にとってはどのフォワーダーであっても、そこまで大きな違いはないと思うんです。だからこそ、営業担当の対応力や人間性で仕事を依頼いただけるかどうかが決まると考えています。幅広い知識や経験でお客様の窮地を救える担当になることを目標にしています。

OKAHATA

将来、久保田さんには会社のヒーローになってほしいと思っている。良い営業担当は社内に沢山いるけれど、よく名前が挙がるのはほんのわずか。「営業といえば久保田さん」と言われるような会社を背負って立つ人材になってほしい。あと、どんな時でも周囲への配慮は忘れずに。

KUBOTA

ありがとうございます!私が活躍することで、課長に「久保田は私が育てた」と鼻高々に言っていただけるよう頑張ります(笑)これからもよろしくお願いします!