カスタマーサービス部にて貨物の輸送手配を行っています。その中でも、私は航空貨物の輸出を担当しており、お客様や営業担当からのメール及び書類をもとに、貨物の種類やボリューム、納期、仕向地といった情報を読み取り、関係各所へ共有しています。トラックの運送業者にお客様の倉庫まで貨物を集荷するよう依頼を出したり、通関担当への指示書の作成をしたり、混載部署に積載スペースの確保をお願いしたりします。その他にも、輸出に関する各国の法令を遵守しているかを確認することも重要な役割です。相手国による事前承認の要否や、提出書類の種類などを確認しながら、慎重に貨物の手配を進めます。こうした日常業務を行ううえで大切にしていることは、自分自身が当社の「顔」であるという意識を持つことです。私がお客様に与えた印象が会社全体への印象に繋がるという意識を持ちながら、誠実かつ丁寧な顧客対応を心がけています。航空機は天候の乱れによって発着できず、貨物の輸送が遅れる可能性もあります。お客様に対して事前にリスクを説明することや、輸送状況のこまめな報告を行うことで、少しでもお客様の不安を取り除けるように心がけています。お客様から感謝の言葉をいただいたり、新しい出荷依頼をいただけたりすることで、適切な信頼関係を築くことができていると実感します。

有名な日本酒を海外向けに輸送手配したことが印象に残っています。当時所属していた広島県の拠点は小規模だったため、海上輸送と航空輸送のどちらも担っていました。その時に舞い込んできたのが、山口県が誇る日本酒をアジア向けに輸送するという仕事。その際は、貨物量が多かったこともあり、海上での輸送を行うことになりました。酒類は通常の貨物とは異なり、品質維持のために細かな温度管理ができるリーファーコンテナが必要だったり、税関へ提出する書類が特殊だったりと、注意点や確認事項が多岐にわたりました。また、社外の協力会社と連携する必要があり、細かく指示出しをするなど、私にとって初めてづくしの案件だったので、役に立つ経験・学びを得るとても良い機会になったと思います。無事に輸送を完了し、その後も香港や欧米に向けた輸送の依頼を受けることに。当初はこれまで経験のなかった貨物の取り扱いに、手探り状態でしたが、初めての業務に翻弄されながらも全力を尽くしたことで、お客様との信頼関係を構築することができました。加えて、日本酒という身近な商品の海外輸出に携わり、日本の食文化を海外に広める一助となれたことで、改めてフォワーダーという仕事のやりがいを実感しました。