阪急阪神ホールディングスグループは、100年以上の長きにわたる歴史の中で、人々に豊かなライフスタイルを提案し、魅力あふれる沿線づくり、まちづくりに貢献してまいりました。
今般、これまで積み重ねてきた提供価値を土台に、これからも新たな価値の創造にグループ一体で取り組むため、「長期経営構想」を策定しました。「長期経営構想」ではグループの海外展開を強く打ち出していますが、当社は阪急阪神ホールディングスのコア事業である国際輸送事業を担う中核会社として、「グローバルに価値をつなぐ」ことを企業理念に、世界30の国と地域に190を超える拠点を展開しており、まさしく「長期経営構想」の橋頭堡の役割を果たしています。

当社の活動領域であるグローバルでの物流市場では、世界における貿易動向が未だ不透明な状況もあり、当社のような総合物流企業が荷主企業様のサプライチェーンのお役に立てる余地も拡がりつつあるように考えています。
その一環として、当社ではロジスティクス事業の需要の高まりにお応えするために、2023年12月に神奈川県座間市に国内最大規模となる「座間国際ロジスティクスセンター」を開業しました。
海外現地法人においてもロジスティクス事業の強化のため、各地で倉庫施設を新設、拡張しています。また、2018年に当社グループの一員となった南アフリカ・ケニアのINTRASPEED社に加え、今般、オーストラリアのINTERNATIONAL CARGO EXPRESS PTY LTD.(ICE社)が新たな仲間に加わりました。ICE社が当社グループに加わったことにより、当社では世界の主要な地域へのグローバルネットワークの構築が完了し、世界を面としてとらえた物流サービスをお客様に提供できるようになりました。
あわせて、これまで各国で異なっていた業務システムを全世界で統一してOne Data Baseとすることにより、物流の透明性を高め高付加価値サービスをご提供する等、お客様のご要望にお応えできるようにDX変革を進めてまいります。

これからも阪急阪神ホールディングスグループの「長期経営構想」および当社の企業メッセージの実現のため、グローバルネットワークを一層強化し、ロジスティクスを軸に、航空、海運、通関事業とあわせて、お客様のサプライチェーン全体の課題の解決に取り組むとともに、サステナビリティ宣言に基づいて、事業を通じて社会課題の解決に努めてまいります。

<阪急阪神エクスプレス 企業メッセージ>
Link to Life. Link to the World. Link to the Future.
暮らしを結ぶ。世界を結ぶ。未来を結ぶ。
モノを運ぶだけではなく、情報やヒトの思いをグローバルにつなぐことで将来にわたって世界に貢献し続ける企業でありたいと私たちは考えています。

今後とも皆様の変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2025年6月
株式会社阪急阪神エクスプレス
代表取締役社長 谷村 和宏